福島県いわき市の村岡産婦人科でセミナーやってきました その3
"安産力を高める骨盤ケア"の上野順子です m(__)m
現在 対面での「クラス」「施術」「指導」は中止しております
オンラインでの「クラス」 「個別指導」 はおこなっておりますので ご利用ください
「対面」での「個別指導」 オンラインでの「まるまる育児スタートクラス」 準備中です
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福島県いわき市の村岡産婦人科でセミナーやってきました その2: もゆははのブログ (cocolog-nifty.com)
の続きです
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午前中は
オンラインでわざと残した「⑯斜め子宮の影響」の説明
斜め子宮を見つけた時の声のかけ方(なおし方はあとで)
むくみがあったらどんな危険があるか
たかがむくみと侮るなかれ
むくみの取り方
レオポルド触診法の練習
圧が強い! 乗ってる! ゆするな!
胎児の首の位置で分娩の進行具合がわかるよね
斜め子宮のなおし方
アメジストの術後腹帯を使って
取りあえず 後から前
腹帯使って「産後の内臓下垂→呼吸困難」対策
骨盤とお腹 どっちが大事?
骨盤ケア・お腹ケアどっちも必要
オンラインで宿題にした「坐骨棘の確認」
からの
「7cmのツボ(仮)」の探し方と触れ方 のデモンストレーション
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昼休憩中に
「破水したけどまだ陣痛が乗ってこない初産婦さんが入院したので お産になるようにして欲しい」
という無茶ぶりをされ
午後はそれからスタート
痛くはないけど10分程度に張ってはいる
助産師だけど外部の人間だし私服なので 内診できない・・・
参加者6人がぞろりと並んだ中
午前中にやった
➀レオポルド
首の位置は入院時にしては高すぎず低すぎず
でもちょっと斜めだった
→腹帯で不正軸の修正
②テニスボールで足の裏ほぐし をしようと思ったら ない!
そんなこともあろうかとテニスボールは持ってったんだよね~
③下肢上げ下げの体操を指導(仙腸関節の動きの調整)
④破水してる人に「膝もってくるくる(坐骨が動く)」を教えても羊水がこぼれてくるのをいやがってやってくれないことが多いので
「赤ちゃんがさがってきて羊水がそんなにこぼれなくなったら」やるように説明
⑤肘をついた四つんばいで前後左右にゆっくり揺れてもらい(回旋異常予防)
その間に仙骨の凸具合と仙腸関節の開き具合の観察
腰椎がちゃんと前弯してて腰仙関節と仙腸関節が連動してるかも観察
7cmのツボ(仮)も刺激しておいた
⑥仰向けに戻ってもらったら
お腹のふくらみが上に上がった分腹帯にゆるみができてた ゆるみ分を巻き直して
腰椎の前弯が足りない分の調整をして・・・(腰椎だけで済まなかったので脊柱全部触りました)
広がりすぎてた仙腸関節をタオル玉で寄せる・・・
病院のフェイスタオルが今治産の分厚いやつでタオル玉にむかない
「服の袖を切って結んだのがあります!」って言うので それで代用
を実践してみせた
自分が勤務してるならこんなにいっぺんに教えない
入院時のモニター中に①②③
経過観察中に④⑤⑥と腹帯の巻き直しを適宜する
⑦内診できるなら「坐骨棘周囲のかたさほぐし」を内と外(7cmのツボ(仮))からして途中で止まるのを予防する
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セミナー会場に戻って
説明してなかったけど必要だったのでやった「S字状湾曲じゃない脊柱の調整」を練習
レオポルドで「圧が強くて乗っちゃう」人達に教えていいのか?って迷ったけど みんな目をキラキラさせてるからしょーがない
それに「次」の機会はたぶんないだろう
この技術がなくては「陣発しない」「陣痛促進剤に反応しない」「陣痛が微弱のままで進まない」「途中から陣痛がなくなってお産が止まる」に対処できない
私はこれをしないでお産をスムーズに進められる気がしない
妊婦さん役:側臥位になる
助産師役:相手の脊柱に手のひらを密着させる
助:手のひらの位置を固定
妊:体を丸める(気持ちいい程度 10秒くらい)
助:押されるけど負けない勝たない(同じ位置をキープ)
妊:脱力(10秒くらい)
助:密着させたまま(押さない 離さない)
妊:反りながら上に伸びる(気持ちいい程度 10秒くらい)
助:密着させたまま(押さない 離さない 伸びやすいように少し圧をかける)妊:脱力(10秒くらい)
これを1ヶ所につき3~5往復
「気になるところ」がわかるならそこ
わからないなら脊柱全部におこなう
午前中の「押すな!」が効いてるのか「相手に密着させる」に慣れてないからか「ちょうどいい圧」でフィットできていない
そうなると丸まり過ぎるし反れないか反りすぎる
1回で習得はムリな技術なので今後の研鑽に期待しよう
「気持ちいい程度」はみんな感じることができたから(私が触ったら)
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午前の最後にデモした7cmのツボ(仮)の見つけ方に戻る
マスキングテープ(キラキラしてない紙のやつ)で
大転子と仙骨外側を結んでガイドにする
そのライン上 中点付近にある微妙な凹み
片方はガイドありで片方はガイド無しで見つける
そこに指の腹を当て(妊)に腰をゆらゆらしてもらう
これだけ
ちなみに 坐骨と尾骨の中点をほぐすと会陰の伸びが良くなります
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仙腸関節を寄せる~をやって
大転子凸(股関節)なおしが必要な場面があったので
それを披露して 終わり
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なにか質問は?
に
9月頃から再開のクラス担当者から
「何を取り入れたらいいか」の質問が
腹帯とハイハイかな?
それとは別に個別ケア枠も必要
努責の仕方(させ方)が間違ってるって「反った方が進む」って言ってたけど?なぜ?
「いい質問ですね」
質問者に股関節と膝を曲げた側臥位になってもらい
「側臥位分娩はさせてないだろうけど 私は初産を排臨までは仰臥位にはしません
側臥位のまま全開から努責を入れてもらいます
みんながやってる『丸まって おへそを見るようにして踏ん張る』のと
『お腹を凹ませて 腰椎を反らせて お股の手を当ててるところに体幹で圧をかける』のでは
どっちが力が入りますか?」
「全然違う! 丸まると力が抜ける! なんで? 今まで間違ってたの?」
「腰椎前弯が強かった時代の妊婦さんは 少し丸まった方が踏ん張りやすかったかもしれませんが
仙骨座りでスマホっ首で腰椎前弯どころか腰椎が後弯してる妊婦さんは『正しい腰椎前弯』にした方が努責が有効に入ります
いつからかわからないうちに『丸まったら進まない体』が大多数になったのです
ましてや腹直筋が離開しているお腹では 丸まったら子宮が飛び出すので腹圧はかかりません
腹帯を巻く時の『お腹を凹ます』
実習でやった 丸まったり伸びたり がここで効いてきます
クラスに 丸まったり伸びたりを取り入れるのもいいでしょう
クラスで手を添えるはできないと思うので バスタオルを引っかけて代用できます」
ちゃんと脊柱をなめらかに動かすために「背中のはいはい(ずりばい)」をしてもらうと
全員みごとにできない!
脊柱が上手にねじれてないってことだね
自分ができないことは指導できないよね~
でも自分の体の今後のためにはできるようにならないと・・・
1人2人 できる?ようになったので モデルさんと先生になってみんなに指導するように言って終わりにした
もう時間だしね
夜勤の人がそわそわしてる
ちなみに 排臨~発露で心音落ちたらお産を急がせようとして開脚させるのも間違ってます
開脚すると坐骨間が狭くなり児頭の圧迫が強くなります
坐骨間を広げる体勢(膝を抱えられるくらいお腹に引き寄せ 少し膝を寄せる)が良いのです
もちろん体位変換も組み合わせてね
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終わったところでラインのグループを作ろうとしていると気がついたらみんな帰ってしまっていた
「ありがとうございました~」に「お疲れ様でした~」と返していたんだけど たった6人だったからね~
いつもなら昼休みから準備してたんだけど 午後イチで実践もあったので準備できなかった
順子塾(JJ)として開催したのじゃないからいいかっ
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いわき駅までビーンスタークさんに送ってもらう道中
「全国どこまでだったら行けますか?」
って聞かれたので
「徳島 香川 熊本 鹿児島 宮崎あたりまで巡業したことありますよ」
「またこんな感じのセミナーをお願いしてもいいですか?」
「いいですよ そのときお産取ってたらね」
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ビーンスタークさん関連ではないけど 11月後半に金沢と徳島に呼ばれてます
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